代表の中村です。
本日、トレタで「メディアコネクト」という新しい仕組みを発表しました。
併せて、8社の各種メディアさまとの連携も発表しております。

【プレスリリース】飲食店向け予約/顧客サービスのトレタ、 飲食店向けサービス提供会社8社と提携 

今回の発表に関してTHE BRIDGEで紹介いただきました。 

トレタは3月にも「POSコネクト」というPOSと接続する仕様を発表していますが、今回のメディアコネクトは、トレタ「コネクト」シリーズの第二弾と言えます。
このメディアコネクト、言葉の通り様々なグルメサービスとトレタの台帳を接続するというものなのですが、これはグルメサービスの今後のあり方に大きな一石を投じるものになると考えています。この構想はトレタを最初に開発したときからずっと温めてきた、トレタのオープン戦略の最も重要な要素の一つです。サービス開始から2年の間にヤフー予約、OZmall、ヒトサラ、楽天ダイニングなどすでに数多くのグルメサービスとの接続を果たし、理想のネット予約環境を作ってきましたが、今回のメディアコネクトはまさにその集大成。かれこれ、3年がかりでようやく実現できたことになります。
 
 
【メディアコネクトってなに?】
まずはこの図をご覧ください。
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メディアコネクトは、トレタの持つ「空席情報」や「予約機能」をありとあらゆるグルメサービスが利用できるよう、接続機能を提供するサービスです。さらに、単に繋げるだけでなく、予約実績を飲食店や媒体に提供したり、さらには媒体から来店された方のその後のリピート分析なども可能になります。
ではこの図を踏まえながら、メディアコネクトによって何がどう変わるのかを、詳しくご説明しましょう。
 
 
【メディアコネクトで何がどう変わるの?】
  
1)オンライン予約可能なグルメサービスが一気に増えるかも
まず、グルメサービスのあり方がガラッと変わる可能性があります。これまでは、飲食店の管理作業負荷(次項で詳説します)が原因で、一部の大手グルメサービス以外の「新興媒体」はみな、オンライン予約機能を提供したくてもできない(もしくは提供しても使ってもらえない)というのが現実でした。しかしメディアコネクトを利用することで、オンライン予約を実現できなかった様々なグルメサービスでも、最先端のリアルタイムなオンライン予約機能を簡単に提供できるようになります。
今回の連携先8社は、みな規模では大手にはかなわないかもしれませんが、それぞれとても個性的でユニークな特徴を持ち、そのユニークさに惹かれた「食へのこだわり」の強いユーザーさんを数多く抱えているサービスばかり。そんな媒体のユーザーさんたちは、お店にとってもとても魅力的な潜在顧客のはずです。
オンライン予約を身近に簡単に提供することで、そんな各メディアのユーザーさんと飲食店とをぐっと近づけることができるはず。メディアコネクトはそんな仕組みなのです。
 
2)飲食店の媒体活用が変わるかも
一方で、飲食店のメディア活用も大きく進化しそうです。
従来、グルメサービス各社が提供してきた「オンライン予約」では、飲食店の責任者が各メディアの管理画面に個別にアクセスし、予約受付の設定や管理を手動で行わなければなりませんでした。飲食店はオンライン予約実現のために膨大な手間をかける必要があり、同時にオーバーブッキングなど深刻な「予約事故」のリスクにも晒されていました。結果として、飲食店は限られた媒体でしかオンライン予約に対応できず、数多く存在する、様々な個性的メディアを活用したいと思っても活用できない状況でした。
しかし、メディアコネクトがこれを根本から解決します。
メディアコネクトに対応しているグルメサービスなら、クラウドで一元管理されているトレタの空席データとリアルタイムに繋がっていますので、お店の管理の手間はゼロ。オーバーブッキングの心配もありません。これによって、飲食店はありとあらゆる媒体をフル活用し、それぞれの媒体ならではの集客力を最大化できるようになります。
 
3)飲食店のマーケティングが変わるかも
また、メディアコネクトでは、それぞれの媒体からの予約実績を表示するレポート機能を飲食店向けに提供します。飲食店はその送客データを参考に、様々な媒体の運用を最適化できるようになるのです。各媒体から送客されたお客様の人数やリピート率だけでなく、「POSコネクト」と併用すれば客単価なども分析できるようになりますから、「量」だけでなく「質」の観点からも、各媒体の送客効果を正確に測定できるようになるというわけです。
グルメサービス側も、自らの送客効果を表面的な「数」だけで判断されるのではなく、お客様の「質」も含めて評価をしてもらうことができるようになりますので、自社サービスの本質的な価値を飲食店に正当に評価してもらうことができるはずです。
従来、グルメサービスを集客に活用するにあたっては、その費用対効果がなかなか測定できないことが飲食店の大きな悩みでした。しかし、メディアコネクトは集客効果を見える化することで、その課題をまるっと解決していきます。
 
4)グルメサービスのビジネスが変わるかも
送客効果の見える化は、グルメサービスのあり方にも影響を与えるでしょう。
飲食店のビジネスは、本質的に「トライアルビジネス」ではなく「リピートビジネス」です。つまり、お客様にリピートしてもらってなんぼ。新規顧客だけでビジネスが回るのは、ごく一部、限られた観光地のお店くらいでしょうか。ところが、なぜか今までの飲食業界では、グルメサービスは「新規集客」のみで効果測定され、せっかくそれぞれの媒体から来店したお客様がちゃんとリピートしても、そこを評価しようという文化がありませんでした。
しかし、メディアコネクトが送客実績やその後のリピート率などをトラッキングして分析できるインフラとなることで、グルメサービスには新たな事業機会を提供することができるはずと期待しています。つまり、単に獲得した新規顧客の数だけで媒体価値を評価されるのではなく、送客するお客様の質も含めて媒体力をより多角的に評価してもらえる世界がやってくるというわけです。
 
質・量両面における「正しい送客効果」が測定できれば、グルメサービスはそれに基づいた正当な「送客手数料」を飲食店に課金できるようになるでしょう。こうして、各グルメサービスは自社サービスの送客データを元に、全く新しい「送客手数料」という収益機会を得ることができるのです。
従来のグルメサービス事業の課題の一つに「収益源が掲載料か広告料に限定されてしまう」という問題がありました。そして掲載料か広告料を飲食店に支払ってもらうには、サイトの「規模」が大前提です。つまり、グルメサービスは「収益化するには巨大化していかなければならない」という選択肢しかなかったのですね。
しかしメディアコネクトは、そんなグルメサービスに「送客手数料」という全く新しい収益源を提供し、規模に頼らない収益化も可能にします。
グルメサービスが規模の呪縛から解放されるなら、各社はより個性的で尖ったサービスを生み出すことができるようになることでしょう。送客手数料という新しい収益モデルによって、従来のグルメサービスも健全に大きく発展しつつ、一方で既存の概念にとらわれない全く新しいグルメサービスも登場してくるかもしれません。
近年は、お店を利用する消費者の好みはどんどん細分化し、お店探しの要求はますます専門化しています。それに対応した、より専門性の高い、ニッチな媒体が登場するのなら、結果としてお店とお客様のよりハッピーなマッチングが可能になるはずです。こうして、お客様とお店がお互いにもっとハッピーになっていく環境が作れるのではないかと期待しています。
 
☆☆☆
 
このように、メディアコネクトは飲食店のグルメ媒体活用を高度化し、一方でグルメサービスの新たな進化を可能とするプラットフォームにもなり得ると考えています。
もちろん、これが普及していけば、ありとあらゆる媒体で安心して予約ができるようになるわけですから、エンドユーザーの利便性も大きく増すことは間違いありませんし、ひいては飲食店への予約数の大幅な増加も実現できるはずです。
飲食店とそのお客様、彼らを繋ぐグルメサービスと、そしてトレタ。その全ての人たちがハッピーになれるという意味では、「三方よし」どころか「四方よし」を実現するのがメディアコネクトなのです。
  
 グルメサービスは、本来はお店とお客様の「最初の接点」を提供する、とても大事な役割を担う存在です。そういう観点では、すべてのお店の情報が見つかる大手サイトも、あるいは個別の尖ったニーズに応えるサービスも、それぞれとても大切な存在意義があります。トレタはメディアコネクトという仕組みで、飲食店のオペレーションとグルメサービスを直結させることによって、飲食店とグルメサービスのよりよい関係を作れればと願っています。
 だからこそ僕らは「トレタはグルメメディア事業を行わない」というポジショニングを明確にし、それを大切に守ってきました。グルメサービスと飲食店の間に入り、その両者の幸せな関係を作ることは、僕らにしかできない大切な役割だと思うからです。
飲食業界の健全な発展のためには、飲食店が特定のグルメ媒体に過度に依存したり、必要以上に囲い込まれてしまうことはできるだけ避けなければなりません。飲食店が媒体に対してニュートラルな立ち位置を維持できて初めて、それぞれのお店にとって最適なメディアミックスができるわけであり、よりベターな「お店とお客様のマッチング」が実現できるはずなのです。そしてそれこそが、長い目で見たときの外食産業やグルメサービス業界の健全な発展につながるのだと信じています。
  
トレタはこれからも、さまざまな媒体様と密接に協力しながら、理想的なグルメサービス業界、理想的な外食産業の実現を目指してまいります。もしトレタとの協業に関心のあるグルメサービス様がいらっしゃいましたら、是非ご連絡いただければ幸いです。